フリーランスや法人を作ったばかりの方の中には、バーチャルオフィスの利用を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一方で、バーチャルオフィスを利用すると、名刺に住所を記載できるのか気になっている方もいるでしょう。
また、自宅を作業場としている場合、「名刺に自宅の住所を載せるのはちょっと…」という方もいるかもしれません。
本記事では、名刺に記載する項目や自宅の住所を載せたくない場合の対処法、バーチャルオフィスの住所を記載するメリットなどについて解説します。
名刺に記載すべき情報・項目
名刺に記載すべき情報や項目は厳密に定められているわけではありませんが、一般的には以下のような情報・項目を記載することをおすすめします。
- 氏名
- 会社名/法人名/屋号
- 所属部署名
- 役職・肩書き
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- WebサイトのURL
- 営業時間や定休日(お店の場合)
特に、氏名や会社名は名刺に必要不可欠の情報だといえます。
住所や電話番号も記載されていると、相手に信頼感を与えることができます。
また、部署や役職があることで、相手の対応が変わることもあるため、記載しておくといいでしょう。
そのほかにも、連絡手として住所や電話番号、メールアドレスも欠かせません。
もし自社サイトを持っていればURLを記載しておくことで、後日ホームページをチェックしてくれる可能性もあるでしょう。
また必要であれば、以下のような項目を記載してもいいでしょう。
- ECサイトのQRコード
- 会社のキャッチフレーズ
- SNSアカウントのIDやQRコード
- 顔写真・似顔絵 など
そのほかにも名刺によっては、裏面に店舗や会社への地図、事業内容などの詳細を記載しているものもあります。
名刺に住所を記載しないことによるデメリット
名刺には住所を載せたほうがいいと紹介しましたが、フリーランスなど自宅を作業場・事務所として利用されている方もいらっしゃるかと思います。
そういった場合、自宅の住所(個人情報)を名刺に記載することになるため、「できれば記載したくない」「取引先とはデータでやり取りするから住所は記載しなくてもいいのでは」と考える方もいるでしょう。
しかし、名刺に住所を記載しないことによるデメリットが存在します。
- 住所の記載がないために、取引先からの信用が落ちる恐れがある
- 仕事に関連した郵便物や宅配便が自宅に届かない
人によっては「名刺に住所の記載がないのはおかしい」「実態のない会社なのでは」と感じる方もいます。
通常データで書類や情報のやり取りをしていたとしても、取引先が何か送りたいと思った場合に住所が記載されていないと、困らせてしまうでしょう。
名刺に自宅住所を記載するリスクと対処法
先ほど紹介したようなデメリットを避けるために、自宅の住所を名刺に記載しようとする方もいるかもしれません。
しかし、自宅住所の記載にはさまざまなリスクが伴います。
例えば、名刺を渡した相手が自宅を特定してストーカーになったり、外出中のタイミングを狙い部屋に侵入・空き巣行為を働いたりする可能性はゼロではありません。
また、賃貸サイトを使って住所を検索すると家賃がバレてしまう恐れもあります。
仕事に直接的に影響するわけではありませんが、なんとなく知られたくないという人も多いはずです。
名刺は相手に渡した時点で、相手の管理下に置かれます。
悪い言い方をすれば、個人情報をどのように扱うかは相手次第になるということです。
個人情報を売られる可能性やシュレッダーにかけずにゴミ箱に捨てられる可能性も、ゼロではありません。
この点に関しては自分ではコントロールできない部分であるため、注意する必要があります。
では、このようなリスクに対しては、どのように対処することができるのでしょうか。
住所を記載している名刺と記載していない名刺の2つを用意する
名刺を渡す際、まだまだ相手のことがよくわからず不安の残る場合は住所が記載されていないものを、信頼関係があり不安もない場合は住所が記載されているものを渡すといった形で使い分ける方法です。
住所を町名までの記載にとどめる
住所は「●●市××町◆丁目▼番★号」といった形で記載されますが、必ずしも番地や部屋番号まで記載しなければならないというわけではありません。
例えば、「●●市××町」と町名の記載までにとどめておけば、自宅が相手にバレることはありません。
また、住所も記載しているため、相手から不審がられることもないでしょう。
この方法の場合、必要になった時に町名以降の住所を伝える必要があります。
このように、自宅の住所を相手に伝えずに済む方法はさまざまです。
しかし、中には「2種類の名刺の使い分けが面倒」「町名も記載するのに抵抗がある」という方もいるかもしれません。
そのような場合はバーチャルオフィスの利用がおすすめです。
バーチャルオフィスとは、住所だけを借りるシステム。
住所の他に電話番号を取得することもできます。
借りた住所は名刺に記載することができるため、自宅の住所を記載したくないという人にはぴったりのサービスだといえるでしょう。
バーチャルオフィスでは、郵便物の転送サービスも行っているため、取引先からの郵便物や宅配便もちゃんと受け取ることができます。
自宅で作業をしているものの、仕事用の住所や電話番号を必要としている人はぜひ利用を検討してみてください。
バーチャルオフィスの住所を名刺に記載するメリット
バーチャルオフィスの住所を名刺に記載する一番のメリットとしては、やはり自宅の住所がバレない安心感が挙げられます。
もちろん住所自体は記載しているため、取引先からの信用が落ちる心配もありません。
また、先ほど紹介した2つの名刺の使い分けや町名までの記載といった対応を取る必要もないため、名刺作成時・交換時の煩わしさもないでしょう。
そのほかのメリットとしては、一等地を会社の住所として記載できる点が挙げられます。
バーチャルオフィスの多くは都心の一等地に位置しています。
バーチャルオフィスを利用すると、その一等地を自社の住所として記載することが可能です。
住所が全てではありませんが、取引先からの信用度を高めたり、自社のブランディングを行ったりする場合、良い住所に会社を構えることは重要でしょう。
バーチャルオフィスの利用には料金がかかりますが、料金以上のメリットが享受できます。
まとめ
今回は、名刺に記載する項目から住所を記載しないデメリット、記載した場合のリスクと対処法、バーチャルオフィスを住所として記載するメリットなどについて解説しました。
名刺において住所の記載は欠かせないものですが、自宅で仕事をしている場合はさまざまなリスクを伴うこととなります。
このようなリスクを避けるために利用できるのがバーチャルオフィスです。
バーチャルオフィスであれば、安心して住所を記載できるため、ぜひ利用を検討してみてください。